Gemini Notebookの動画解説は、読み込ませた資料をもとに、ナレーション付きのスライド動画を自動生成できる機能です。
生成前には、形式や言語、使用するソース、ビジュアルスタイルなどをカスタマイズできます。
本記事では作り方と、各設定項目を実際の作成例とともに紹介します。
Gemini Notebookの動画解説でできること
ここでは動画解説でできることと、用途のポイントを紹介します。
Gemini Notebookでできること
動画解説を使うと、ノートブックに読み込ませた資料の内容を、スライドとナレーションを組み合わせた動画にまとめられます。。2025年8月26日のアップデートで、日本語を含む80以上の言語に対応しました。
作る前に知っておきたいのが、生成される動画の形式です。
元の資料の図やイラストがアニメーションで動画化されるわけではなく、資料の内容をもとに新しいスライドが作られ、ナレーションと組み合わせて再生されます。
そのため、動画解説を活用する際は、この形式が目的に合っているかを確認することが大切です。
動画生成はstudioの動画生成のボタンから生成可能です。
動画解説が向いている用途
資料を読む時間が取れない相手に、内容の概要を届ける用途に向いています。
確認に時間がかかる資料でも動画にすることで、移動中や作業の合間などに内容を把握しやすくなります。
社内研修やマニュアルの導入にも活用できます。細かい内容を説明する前に、全体像を掴んでもらうことが可能です。自分が読んだ資料の理解を補う用途もあります。
一度目を通した内容を動画で追い直すと、読み落としていた箇所に気付けることがあります。
動画作成が向いていない用途
細かい図表を見せながらの説明にはあまり向いていません。
生成されるスライドは資料をそのまま表示するものではなく、内容をもとに新しく作られます。数値の並びや図の細部を見てほしい場面では、元の資料も合わせて共有しましょう。
社外公開用の動画として利用する場合は、仕上がりを詳細に確認して使う必要があります。
各項目で大まかな調整は可能ですが、企業ごとの細かなデザインルールまで反映できるとは限りません。
社外に出すのであれば、内容の下敷きとして使い、映像そのものは別に作ることをお勧めします。
Gemini Notebookの動画解説のカスタマイズ項目
動画の仕上がりは、生成前のカスタマイズ画面で調整できます。指定なしでも生成可能ですが、5つの項目を目的に合わせて設定することで、動画の内容や見た目を調整できます。
1.形式
動画の性格を決める項目で、「説明動画」と「概要」の2つから選択できます。
説明動画は、ソース内の情報を関連付けながら、内容を詳しく説明する形式です。
資料の内容を順を追って理解したい場合に適しています。
概要は、ソースの概要を短くまとめる形式で、まず全体像をつかみたい場合に適しています。
2.言語
動画で使用する言語を選択できます。日本語の動画を作るなら、ここを日本語にしておきます。
3.ソース
ノートブックに入れたソースのうち、動画の生成に使用するものを選択できます。
ノートブック全体ではなく一部のソースだけを指定できるため、関連資料をまとめ
て1つのノートブックに入れておき、テーマごとに使用するソースを切り替えて動画を複数作成するという使い方もできるでしょう。
4.ビジュアルスタイル
動画に使用するスライドの見た目を設定できます。「自動選択」「クラシック」「ホワイトボード」「カワイイ」など、複数のスタイルから選択可能です。
内容や用途に合わせてスタイルを選ぶことで、同じ資料からでも異なる雰囲気の動画を作成できます。
迷った場合は、自動選択のままで問題ありません。資料の内容に合わせてGemini Notebookがスタイルを選択します。
5.AI ホストが焦点を当てるべきこと
何を中心に説明してほしいかを書く欄で、実質はプロンプトの入力欄です。資料を説明する欄ではなく、動画の作り方を指示する欄だと考えてください。
「小学生向けに」「専門家向けに」のように対象者を指定すると、説明の深さが変わります。資料の中で強調したい論点を書いておけば、そこを中心に構成されます。
同じ資料から用途の違う動画を作りたいときは、この欄と形式の組み合わせで調整可能です。
Gemini Notebookで実際に生成してみた結果
実際に2つの用途を想定して動画解説を生成しました。ここからは、作成手順と用途に合わせた設定のポイントを紹介します。
動画解説の作成手順
動画解説の作成手順は大きく分けて次の2つです。
- ノートブックにソースを追加する
- Studioパネルから動画解説を選んで生成する
ソースにはPDFやGoogleドキュメント、テキストファイルのほか、WebページのURLやYouTube動画も使えます。
生成を開始すると、開始までに一定の時間がかかります。所要時間は、読み込ませる資料の量や内容によって異なります。
作成例1.社内資料で日本企業の生成AI活用状況を共有する
設定内容は以下の通りです。
- 形式:解説動画
- 言語:日本語
- ソース:令和8年版情報通信白書、whitepaper-r08-data(白書から数値データを取り出したファイル)
- ビジュアル:クラシック
- AIホストが焦点を当てるべきこと:日本企業における生成AIの活用状況について、現状や特徴が分かるデータを中心に取り上げてください。社内で情報共有することを想定し、ビジネスパーソンが日本企業の生成AI活用の現状と課題を理解できるように説明してください。

作成例2.SNS投稿用
設定内容は以下の通りです。
- 形式:概要
- 言語:日本語
- ソース:令和8年版情報通信白書、whitepaper-r08-data(白書から数値データを取り出したファイル)
- ビジュアル:カワイイ
- AIホストが焦点を当てるべきこと:日本企業の生成AI活用状況について、特に注目したいデータやポイントに絞って紹介してください。生成AIに詳しくない人でも理解できるよう、専門用語をできるだけ避け、短く分かりやすくまとめてください。

うまくいかないときの対処法
思い通りの動画にならない場合は、生成をやり直す前にカスタマイズ設定や使用するソースを見直して見ましょう。
日本語にならない場合は、まずカスタマイズ画面の言語設定を確認します。それでも変わらないときは、Googleアカウント側の言語設定も日本語になっているか確認しましょう。
内容が意図とずれる場合は、「AIホストが焦点を当てるべきこと」を活用しましょう。動画で重点的に取り上げてほしい内容や対象者を具体的に指定することで、目的に合わせて調整できます。
要点がぼやける場合は、ソースの数を絞ります。関係の薄い資料が混ざっていると、そちらの内容まで拾われます。カスタマイズ画面のソース項目で、その回に使う
ものだけを選んでください。
Gemini Notebookの動画解説に関するよくある質問
設定でつまずきやすい点をまとめました。
Q1. 音声概要と動画解説は何が違いますか
音声概要は音声だけで内容を届ける機能で、動画解説はそこにスライドが付いたものです。移動中に聞き流すなら音声概要、画面を見ながら理解してもらうなら動画解説、という使い分けになります。
Q2. 1つのノートブックから何本も作れますか
同じノートブックから複数の動画を作成できます。使用するソースや形式、重点的に扱う内容などを変更すれば、同じ資料から目的に合わせた動画を作り分けることも可能です。
ただし、1日に作成できる動画の本数の上限は利用プランにより異なるため、公式サイトで確認しましょう。
Gemini Notebookで動画解説を作ろう
Gemini Notebookの動画解説は、読み込ませた資料をもとに、ナレーション付きのスライド動画ができる機能です。
手順は2ステップですが、そのまま生成すると意図とずれた動画が出てくることもあります。
生成前には、形式・言語・ソース・ビジュアルスタイル・動画で重点的に扱う内容を設定できます。作成する動画の目的に合わせて、それぞれの項目を設定してみましょう。
まずは手元の資料を1つ読み込ませて、形式を「概要」にした短い動画を1本作ってみてください。数分で全体像がつかめる形になっていれば、そこから説明動画へ広げる判断ができます。